「Web3」「NFT」「DeFi」…最近よく聞くけれど、どこから始めればいいのかわからない。
そんな方のために、今回はWeb3の世界への入り口となる「Webウォレット」の作り方をご紹介します。
10分あれば誰でも簡単に始められるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
いまさら聞けないWebウォレットって何?
Webウォレットは、簡単に言うとインターネット上のお財布です。
普段使っているお財布がお金やカードを入れておく場所なように、Webウォレットは暗号資産(仮想通貨)やNFTを保管する場所として使います。
実はこのWebウォレット、Web3の世界ではとても重要な役割を果たしています。
お買い物やサービスの利用時の支払いはもちろん、あなたの「デジタルID」としても機能するんです。
人気のNFTを購入したり、話題のWeb3ゲームで遊んだり、新しいコミュニティに参加したり。
これらはすべて、Webウォレットがあれば簡単にできるようになります。
現在、いくつかの種類のWebウォレットが提供されていますが、初心者の方には「MetaMask(メタマスク)」がおすすめです。
日本語対応していて使い方も簡単なので、安心して始められますよ。
準備編:Webウォレット作成の前に知っておこう
Webウォレットを作る前に、まず知っておいてほしい大切なことがあります。
一番重要なのが「シードフレーズ」の管理です。
シードフレーズは12個か24個の英単語で構成される、あなたのウォレットを復元するための合言葉のようなものです。
このシードフレーズは絶対に他人に教えてはいけません。
SNSでのやり取りはもちろん、メールでの送信も避けましょう。
紙に書いて、自宅の安全な場所に保管するのがベストです。
パスワードの設定も重要なポイントです。
誕生日や電話番号など、簡単に推測できるものは避けて、できるだけ複雑なものを設定しましょう。
また、Webウォレットをダウンロードする際は、必ず公式サイトを利用してください。
検索結果の上位に表示される広告リンクには、偽物のウォレットが紛れていることがあるので要注意です。
実践編:MetaMaskを使ってみよう(PC編)
それでは、実際にMetaMaskをインストールしていきましょう。
まずはGoogle Chromeを開いて、MetaMaskの公式サイトにアクセスします。
「Chromeに追加」をクリックすると、簡単にインストールができます。
インストールが完了したら、画面右上に表示されるキツネのアイコンをクリックしましょう。
「新規アカウントの作成」を選択したら、パスワードを設定します。
この後表示されるシードフレーズは、必ずメモを取っておいてください。
基本的なセットアップはこれで完了です。
はい、スマホ版のMetaMaskのインストール手順を書いていきましょう。
実践編:MetaMaskを使ってみよう(スマホ編)
スマートフォンでMetaMaskを始めるのも、PCと同じくらい簡単です。
まずはApp StoreもしくはGoogle Playストアで「MetaMask」を検索しましょう。
公式アプリには必ずFoxのアイコンが表示されているので、間違えないように気をつけてください。
アプリをインストールしたら、「始める」をタップします。
新規ユーザーの方は「ウォレットを作成」を選択してください。
利用規約が表示されるので、内容を確認して「同意する」をタップします。
次に、パスワードの設定画面が表示されます。
PCと同様に、できるだけ複雑なパスワードを設定しましょう。
その後、シードフレーズが表示されますが、スクリーンショットは絶対に撮らないでください。
必ず紙に手書きでメモを取り、安全な場所に保管しましょう。
シードフレーズを保存したら、確認画面で表示された順番通りに単語を選択していきます。
これは、あなたが確実にシードフレーズを保存したことを確認するためのステップです。
すべての設定が完了すると、メイン画面が表示されます。
これで、スマートフォンでもMetaMaskが使える状態になりました。
PCでのウォレット作成が先の場合は、「ウォレットをインポート」からシードフレーズを入力することで、同じウォレットをスマートフォンでも利用できます。
スマートフォンならではの便利な機能として、QRコードでのアドレス読み取りがあります。
送金時にカメラを起動して相手のQRコードを読み取れば、アドレスを手入力する必要がないので安全です。
使い方の基本:これだけは押さえておこう
Webウォレットの基本的な使い方を見ていきましょう。
まず大切なのが、送金時の確認です。
送金先のアドレスは長い文字列になっているので、コピー&ペーストを使うのがおすすめです。
送金する前に、最初と最後の数文字が合っているか、必ず確認してくださいね。
実際の操作では、まず画面上部の「送信」ボタンをクリックします。
送金先のアドレスを入力したら、金額を設定します。
このとき、利用可能な残高が画面に表示されるので、確認しながら進めましょう。
「次へ」をクリックすると、ガス代の確認画面が表示されます。
ガス代は「低速」「標準」「高速」から選べます。
急いでいない場合は「低速」で問題ありませんが、混雑時は取引が完了するまでに時間がかかる可能性があります。
送金が完了すると、取引履歴に記録が残ります。
履歴は後からいつでも確認できるので、大切な取引は参照用にメモを残しておくと便利です。
困ったときは、公式のヘルプページやコミュニティに質問してみましょう。
親切な先輩ユーザーが多いので、きっと解決の糸口が見つかるはずです。
応用編:もっと便利に使うためのTips
慣れてきたら、もっと便利な使い方にチャレンジしてみましょう。
設定画面から表示通貨を日本円に変更すると、価格がとてもわかりやすくなります。
複数のネットワークを追加することで、より多くの暗号資産やNFTを管理することもできます。
他のネットワークを追加する際は、画面上部のネットワーク選択から「ネットワークを追加」を選びます。
例えば、人気のPolygonネットワークを追加する場合は、以下の情報が必要です。
ネットワーク名、新規RPCのURL、チェーンID、通貨記号などの情報は、必ず公式サイトで確認しましょう。
トークンを表示するには、「トークンをインポート」から行います。
このとき必要なのが、トークンのコントラクトアドレスです。
正しいアドレスを入力すると、自動的にトークンの詳細情報が表示されます。
アドレス帳機能も活用していきましょう。
よく送金する相手のアドレスは、わかりやすい名前を付けて保存できます。
これにより、送金時のアドレス入力ミスを防ぐことができます。
セキュリティをさらに強化したい場合は、ハードウェアウォレットとの連携がおすすめです。
大切な資産を持つようになったら、ぜひ検討してみてください。
よくあるトラブルと対処法
「残高が表示されない」というトラブルは意外と多いものです。
この場合、まずネットワークが正しく選択されているか確認しましょう。
また、トークンが非表示になっている可能性もあるので、「トークンを追加」から再度設定してみてください。
取引が長時間保留になることもあります。
これは通常、ガス代が低すぎることが原因です。
このような場合は、取引をキャンセルして、より高いガス代で再度実行することをお勧めします。
画面が固まってしまった場合は、まずブラウザの再起動を試してみましょう。
それでも解決しない場合は、キャッシュのクリアが効果的です。
ただし、この操作の前には必ずシードフレーズが手元にあることを確認してくださいね。
パスワードを忘れてしまった場合は、シードフレーズがあれば復元できます。
ウォレットをリセットして、シードフレーズから再度アカウントを作成しましょう。
これが、シードフレーズを大切に保管する理由の一つです。
不明な取引リクエストには特に注意が必要です。
見知らぬdAppやウェブサイトからの承認要求は、安易に許可しないようにしましょう。
承認してしまうと、あなたの資産が勝手に移動される可能性があります。
心配な場合は、必ずコミュニティで評判を確認してから操作するようにしてください。
これらのトラブル対策を知っておくことで、より安心してWebウォレットを使うことができます。
分からないことがあれば、一人で抱え込まずに、公式のヘルプやコミュニティに相談してくださいね。
まとめ:これであなたもWeb3デビュー!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
Webウォレットの基本的な作り方と使い方はご理解いただけましたでしょうか。
最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に使ってみると意外と簡単だと感じるはずです。
Web3の世界は日々進化していて、新しい可能性が広がっています。
このWebウォレットを入り口として、あなたらしい楽しみ方を見つけてください。
最後に、もう一度大切なポイントを確認しておきましょう。
シードフレーズは絶対に他人に教えない、安全なパスワードを使う、そして公式サイトからダウンロードすること。
この3つを守れば、安心してWebウォレットを使い続けることができます。
分からないことがあれば、一つずつ確認しながら進めていってくださいね。
きっとあなたにぴったりのWeb3ライフが見つかるはずです。
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